バスケ仲間が息子のディフェンスが下手過ぎると嘆いていたんです。
そして、私に「どうにかならないか?」と。
「あんなもんちゃうの?」
と言っても、「お願いやから教えて~」
もちろん、断れませんね!
とりあえず、子供に質問しました。
「ディフェンスって何をするもの?」
「ボールを奪いにいくことかな~?」
予想通りの答えが返ってきましたよ。
まぁ、大半の小中学生はこう答えるでしょうね。
問題はココなんです!!
ボールを奪う!
この考えを植え付けるのは、最初に教わる指導者です。
この考えは、何が何でもボールを奪いに行くってことですよね。
「何抜かれてんねや!」
「意地でも止めんかい!」
「ボールに食らいつけ!」
と、よくミニバスの試合で聞こえますが…(コーチも保護者も)
相手からボールを奪っている方が、上手く見えるのは当たり前です。
けど、本質は違うんですよ。
残念です…
さて、ディフェンスが上手くなりたいなら、
ボールを奪いにいくのは止めましょう!!
これが大事なんです。
なんで?
と思われがちですが、バスケというものは点数の取り合いです。
そしてオフェンス時間が限られています。
ここがポイントなんです。
時間がなくなればなくなるほど慌てますから。
無理に奪わなくていいんですね~
ということで、ディフェンスというものは、
相手の行動を限定させる
ものなんです。
ボール保持者なら、3つの行動がありますよね。
ドリブル、パス、シュート
これを削っていくんです。
まずは、3つの行動のパスは無視します。
何故なら、パス回しというものは様子を伺っている行動なので無理に止める必要はないんです。
無理に止めようとすると、隙ができやられてしまいますよ。
なのでパスはされるものと考えたほうがいいです。
ということで最初はシュートが打てない距離を保たないといけません。
大体、自分の手が相手に触れないぐらいに前に伸ばした感じですね。
それと同時にドリブルの進行方向を限定します。
簡単にいうと斜めに構えるんです。
自分の後ろの状況を把握しておくといいですよ。
抜かれても後ろが混んでいた方がいいですから…
相手はドリブルでしか動けません。
ドリブルで相手を抜く時に何をしますか?と聞かれたら。
フェイントをかける、とみんな答えるでしょ。
当たり前です。正面にはディフェンスがいてますから。
フェイントって、右にかけて左を抜く(反対も)ですよね。
ということは、フェイントの反対に動けばいいだけです。
上手い人は、右にかけて右を抜きますけど…
難しいですね~、でもこの考えが頭に入ってるだけで変わりますよ。
あとは経験ですけどね…
教え子によく言われるんです。
コーチはフェイントかけても動かないから抜けないって。
当たり前です、動き出しを待っているんですから…
ドリブルがなくなると、パスとシュートしかありませんよね。
となると、距離を詰めないといけないといけませんね。
これだけで、シュートはなくなりました。
相手はもうパスで回避するしかありません。
そこでしてはいけないのは、手を振り回すことです。
相手の体に当たるとファールを取られちゃいます。
奪ってやる~と思ったら笛が鳴っちゃいますよ。
せっかく行動を減らしたのに、非常にもったいない…
手をボールに合わして動かすだけでいいんです
いつ、ボールを取るの?
と思われますが、ちゃんとあります。
相手がミスをした時!
ココで初めて取りにいっていいんです。
そして、相手が何もできずにパスしかなくなった時点で、
勝ちと考えるべきですよ。
時間は経過していますから。
次に、ボールを保持していない相手にすることは、
リングと相手の間に必ず居る
これだけで、裏は取られません。しかし、カバーディフェンスは別ですが…
そして、常に自分のマークマンを見失わない位置を見つけることです。
おそらく教わると思いますが…(ピストルディフェンスとか)
当たり前ですが、ここではこう動くとかの基本しか習いません。
自分の立ち位置などは、自分で考えるとすぐに上手くなりますよ。
自分の動き出しの速さ、視界、動きの読みは自分にしか分かりませんから…
最初から色々なことは覚えられないので、ディフェンスが上手い人はどこに居てるのかを参考にしてください。
そうすると、感覚的に動けるようになります。
自分のマークマンのディフェンスに余裕が出来たら、次はパスカットの間合いを見つけます。
パスカットはなかなかできない事なので、
狙っている雰囲気
だけでいいんです。
それだけで、味方のディフェンスがとても楽になるんですよ。
ココで気を付けないといけないのが、ついついボールを見てしまう、
ボールウォッチャー
これをしてしまうと、マークマンは自由に動いてしまい見失います。
点を許してしまうことになりますよね。
そして最後に言っておきます、
点を取られたらすぐ取り返せ
ディフェンスで失敗して反省するのは試合が終わってからでいいんです。
何故なら、点の取り合いがバスケットボールなんですから。
まだまだ、体の使い方(膝の角度、曲げ方、手の位置)などありますが…
書くのは難しい内容ですよね…
基本的なことは書いたつもりなので、頑張ってくださいよ!
上手くなるには、自分で考えて諦めずに前へ進むことですね。
最初からできる人間は居ませんから…
バスケは奥深い tekoでした。