なんか偉そうに言うてるタイトルですが、十年も指導歴ないやつが言うてますが、聞いてみますよ?
あなたは何を指導していますか?
何をってバスケですよ。じゃなくて、バスケを通じて何を?ってやつです。私はブレずにバスケの楽しさを指導してきました。しかしながら、練習試合とかでよく見かけたんです…
「お前は端っこに立って邪魔するな」
ミニバス特有のルールで10人以上試合に出さないといけない、というのがあったんですよ。いまは知りませんが。そうなると人数の少ないチームは低学年を出さないと成り立ちません。そこでこの発言。自分の中で一瞬だけ時が止まりました。この人は何を言うてるんだろう?
お前が体育館から出ていけ!
こんなことはそこでは言えませんが練習試合をすることはなくなりました…(笑)
もう一つ思い出した。練習試合の合間にあまり動きの悪かった選手に詰め寄って蹴りを入れてる指導者が居たんです。試合直後です。そのチームの保護者達は見慣れているのか何も言いません。私は無理でした。見過ごせないです。
「やめてもらいませんか?」「そちらには迷惑かからないでしょ?」「出て行ってください体育館から」「何でですか?」「練習試合やめるので出て行ってください」
こんな感じで追い出したような…蹴られていた選手に何を伝えれたのか覚えていませんが、今も楽しくバスケしているのかなあ?
とにかく指導者の幼稚なレベルに愕然としてました。「なんでそんなことするんや!!」「お前に何ができるんや!!」とか思い出したくない罵声を試合中に言う指導者…このレベルの人達はなぜバスケットを教えてるんだろう?こんな人たちは半数?もっとたくさん居てるのだろうか?いろいろな疑問がでてくるのですが答えなんて出ません。そういう指導者って地位名誉勝利という自己満足の塊か、仕事のストレスを無抵抗の小学生にぶつけて発散している権力を振り回している自己中としか考えれません。そういう人達は「子供達のことを一番に考えている」と発言しているでしょう。
ちなみに私は楽しさ一番、勝敗は二番!といった考えだったので、新しく入って来た子供も一週間後に試合があれば出していました。もちろん緊張もしますし、ルールもまだ分かっていません。目的はコートに立つことです。何が起きても馬鹿にはしません。バスケットってこういうスポーツで何を練習でしていくのかというのが体験できるからだと思っていました。ほんの数秒でも楽しんでほしかったからです。当然ながら試合には全員だしていました。当たり前ですが負け試合は多かったです。もちろん保護者にも批判を受けます。それでも関係なく貫きましたよ。プレイするのは子供達ですから。
私はよく選手たちでメンバーを決めてもらうこともしていたのですが、私が勝ちたいなあ…と思った時にはみんなが認める10人メンバーを提示してくることもありました。子供らの中で認め合う力が生まれた瞬間です。その後は試合に負けると涙ぐみ、勝つと喜び合い、本当にいい思い出です。
後に高校まで続けてキャプテンになったり、指導者になっていたり、バスケを続けていたりと嬉しい現況があります。そこでもう一度聞いてみます。
あなたは何を指導していますか?
tekoでした。